吉村大阪府知事のうがい薬騒動。内容は悪くないと思う。

イソジン吉村と言われる要因になった最初の会見。あの会見をノーカットで見ました。あの会見、１時間あるのですね。

中には、うがいのやり方や、製品によっての使用についてと、(個人的には)結構どうでもいい内容もありました。

全体を見ると、会見の内容は予防効果ではなく、陽性者から他の人への感染を抑制するという内容。

ボードでは、ポビドンヨードを含むうがい薬と含まれていないうがい薬の比較もある。

最初の記者からの質問で、けっこうまとめられていたが会見で話した内容は、

１．陽性者や陽性者の疑いがある人、医療介護など感染リスクが高い人はポビドンヨードを含むうがい薬を利用してのうがいのお願い。

２．口腔内の菌が減少する事で飛沫感染による感染拡大を抑制する効果があるのではないか。

３．口腔内の菌は減るかもしれないが、体内に入った菌は殺せないので、あくまで感染拡大を防ぐもの。

４．唾液から肺へ菌が入り、肺炎となって重症化するケースが多い。口腔内の菌を減らせば、肺炎による重症化を防止できるかもしれない。

５．リスクもあるが市販され、普段利用している人も多いものなので、リスクよりも効果の方が高いと判断して発表した。

６．製薬会社に在庫と生産について話している為、在庫がなくなるという事にはならない。無理な買い占めはしないように、転売は薬事法に触れると説明。

７．感染者は隔離してくださいとしか今までは言えなかったが、もし感染抑制の効果があるのなら、家族への感染が多いので、その感染を抑制する事が出来る。

８．臨床例は少なく、確実ではないが、一人でもコロナになる人や重症化する人があるのなら時期尚早でも、待ったなしの状況の中、発表する意味はある。

うん、まとめられていないな。

陰性の人がうがい薬を使っても予防できるとは言っていない。

陽性の人の口腔内のウイルスを減らして、他の人へ感染を抑制すると言ってる。

あと、うがい直後は菌が減って当たり前という意見もあるが、検査は、朝のうがいをする前なんですよね。夜が一番菌が増殖するという理由から。

重症化も肺炎にだけ絞ったもので、効果がある可能性の話しかしていない。

感染した人、疑いがある人、なっていてもおかしくはなく、感染拡大につなりやすい人へのお願い、ですよね。

家族が陽性と疑わしい時は隔離しか言えなかったが、うがいで感染を抑制する効果があるかもしれないって、一緒に暮らしている家族さんにとっては朗報だよね。

あと説明は、知事からではなく医師からされてる。最初の冒頭だけだよ。

TVでは、字幕やナレーションで感染予防やコロナを殺すと。

知事のミスは、3つあると思う。最初に感染予防効果はないと話すこと。治療薬ではないと話す事(これは途中で言ってたが)。最後の女性記者の時期が早いという質問に対して、やや攻撃的に返答した事。

会見自体は悪くはなかったと思う。全部を見て報道しているはずなのに、なぜそういう内容になったのかが不思議でたまらない。